Asahi Kasei

Recruitment

ITエンジニア データサイエンティスト

デジタル共創本部 データインテリジェンスセンター データサイエンス部
生命理工学部生命科学科 2020年入社

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事業の課題をテクノロジーで解決する

データサイエンス部の使命は、社内の多様な部門から寄せられる課題に対して、デジタルの力で解決策を導くことにある。幅広い事業を展開する旭化成では、その相談内容も実に多彩だ。あるプロジェクトで得た知見が、思いがけずまったく異なる領域の事業の革新につながることもあり、そうした偶然の連鎖がこの仕事の醍醐味でもあると菱沼は語る。
また、データサイエンス部では、各部署が抱える課題の相談を受けて案件化していく一方で、潜在的なテーマを掘り起こすために社内向けの講演などを通じた啓発活動にも力を入れている。
「私も入社1年目からその講師を任されました。10年、20年も年上の先輩方に向けて、新しいテクノロジーによってどんなイノベーションが生まれるかをお話しするのは、とても勇気のいることでした」
事業の現場には、長年にわたって培われた豊富な知見がある。彼女の講座は、そうした経験と新しいテクノロジーを融合させるきっかけとなるものであり、現場の社員と一緒により良い形を探っていくプロセスでもある。
「特にメディカル分野は生命に関わる領域ですから、新しい技術を導入する際には慎重な検討が欠かせません。だからこそ、講座を受けてくださった方、一人ひとりと必ず打ち合わせを行い、課題解決に向けてテクノロジーをどう活かせるかを丁寧に意見交換しています」

02

ソリューションの横展開も醍醐味

印象的な出来事として彼女が挙げるのは、中空糸膜の断面に見られる緻密構造を定量的に評価するための、独自の画像解析手法を開発したことだ。中空糸膜は、家庭用浄水器や人工腎臓などに用いられる重要な素材であり、品質評価には高い精度が求められる。しかし、従来の測定はコストも時間もかかるうえ、人の目による判断にも限界があり、長年の課題となっていた。
「初めは実現するのは難しいのではと思いましたが、データサイエンス部の仲間たちがアイデアを持ち寄ってくれて、そこから一気に動き出しました。私自身も工場に足を運び、製造現場の方々と何度も議論を重ねながら、フーリエ変換を応用した画像解析の手法を確立。電子顕微鏡画像から定量的な情報を抽出する解析アプリとして現場に実装することができました。結果として、評価工程のコストと時間を大幅に削減でき、現場の皆さんにもたいへん喜んでいただけました。現在は特許出願中です」
この技術は、中空糸膜にとどまらず、自動車内装材に使われるスエード調人工皮革「Dinamica®」の表面品位評価など、他事業への応用も検討されている。
「事業の枠を超えて、異なる事業の技術課題にも、自分たちの知見を生かして貢献できる。それが旭化成で働く大きなやりがいです」

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徹底して現場に寄り添う

この画像解析手法の開発に取り組む姿勢からもわかるように、彼女の根底にあるのは“現場に本当に役立つものを届けたい”という想いだ。相手の立場に立って課題の本質を見極め、どうすれば期待を越えられるかを常に考えているからこそ、現場との対話を欠かさず、製造現場にも何度も足を運んできた。このスタンスが確かなものになったのは、入社2年目のある出来事がきっかけだった。
当時、彼女は製造現場でのマテリアルズ・インフォマティクス活用を推進していたが、現場知識の乏しさから思うような成果を出せず、もどかしさを感じていた。
「例えば、現場から上がってくるデータには“ケバ” “シャバ” “どぶづけ”といった独特の用語が並んでいました。数字の羅列の中に突然出てくるその言葉の意味がわからず、でもきっと重要な情報に違いない―そう感じながらも、理解できずにいました」
この経験をきっかけに、彼女は上司へ「工場の技術開発現場に通うため、事業部に兼務したい」と直談判する。上司はその熱意をすぐに受け止め、受け入れ先の技術開発部長と話をつけてくれた。旭化成には、前向きに手を挙げた社員に挑戦のチャンスをくれる文化がある。「やってみたい」と声を上げる人を、全力で後押ししてくれる会社なのだ。
「現場の皆さんは私を温かく迎え入れてくれ、実験作業も一から丁寧に教えてくださいました。材料開発に込められた想いや、製品への誇りに触れられたことは、私にとって大きな財産になりました」
この1年間の研修は、彼女自身にとって大きな成長の時間だった。同時に、現場にとっても彼女の存在が刺激となり、デジタル技術への関心が高まったという。互いに学び合い、前向きな変化を生み出した1年だった。
「旭化成は事業や製品の幅が広いので、常に学びが欠かせません。最初は知識が追いつかず大変ですが、次第に“ここを押さえれば大丈夫”という勘所が見えてくる。そうやって視野を広げることを大切にしています。また、フーリエ変換のように何十年も前からある技術が今も応用できるように、古い知見にも目を向ける姿勢を持ち続けたいと思います」

04

貧困などの社会課題を解決したい

今後は研究開発にとどまらず、営業やマーケティングの領域でもデータ解析を活用し、事業全体に貢献できる人財を目指している。市況や原料価格が変動する中で、製品をより適正な価格で顧客に届けるための意思決定を、データの力で支えることが目標だ。また、バイオセーフティ試験領域におけるウイルス混入検出の画像解析モデルの開発にも並行して携わるなど、複数の分野で課題解決に挑んでおり、その幅広さには驚くばかりだ。
そんな彼女の視線は、さらに先の未来を見据えている。
「小学生の頃に参加していたガールスカウトの女性リーダーがアフガニスタンに派遣されることになり、その方から初めて“貧困”という現実を教わったときの衝撃が今でも心に残っています。学生時代にはスイス留学で豊かな国の暮らしも経験しましたが、世界の貧困を知りながら安全な場所で何もしない自分に少しずつ違和感を覚えるようになりました」
技術の力で社会課題を解決したい―その想いが、今の彼女を突き動かしている。
旭化成には、水処理技術に使われる中空糸膜「マイクローザ™」や、医薬品・食品分野で活用される結晶セルロース「セオラス™」など、社会課題の解決に貢献する多様な技術がある。
「旭化成の技術を掛け合わせることで、途上国の水環境や公衆衛生など、生活環境の改善につながるソリューションを生み出したい。そしてそれが社会の安心・安全を支えるだけでなく、旭化成の価値向上にも結びつくような取り組みにしていきたいです。グループ各社や現場の仲間たちと協力しながら、ぜひ実現させたいと思っています」

休日の過ごし方

国内、海外問わず旅行が好きで、新婚旅行では2週間ほどお休みを頂き、イタリアとギリシャを回ってきました。ゴールデンウィークには香港も行きました。帰ってきてから旅先にまつわる小説などを読むことも大好きで、活字を追いながら旅の思い出を楽しんでいます。

ある一日の流れ

メールチェック

工場とオンラインで打ち合わせ

課題整理、上司への報告メモの作成

昼食

Pythonのデータ解析プログラム作成・報告資料作成

上司に進捗や懸念事項を報告・相談

週報・月報の記入

終業

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