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森上祥伍

恐れずに突き進んで、
新たな自分を確立する

2014年入社
機械工学科卒

森上 祥伍

SHOGO MORIGAMI

製造第一部 サランラップ製造課

森上祥伍

ものづくりの世界への挑戦

旭化成といえば、「サランラップ」。専門的な関わりあいが無い場合、ほとんどの人が、そう答えるのではないだろうか。そのくらい、一般消費者にとってサランラップの存在は身近なもの。会社を象徴する、代表的な商品だ。
「自分にどんな仕事が向いているのかわからなかった。ただ“ものづくり”に携わってみたかったんです」。サランラップ製造課に属する森上は、高専時代を振り返りそう言う。中学生の時に触れた3DCAD設計ソフトが楽しかったため、設計ができる機械工学を選考。メカトロニクス設計をテーマに選び、LSI(大規模集積回路)テストなどを研究していた。「機械系でしたが、車の製造をはじめ、機械だけをじっくりやりたいという気持ちはなかった。周囲からは大学進学も勧められましたが、それよりは仕事をして自分のやりたいことを見つけたかったんです」。
自分に何ができるのかわからない。ただ漠然と“ものづくりがしたい”−。森上の純粋なその想いは、消費者の手元に直接届く「サランラップ」に込められることとなった。
入社後2カ月間の現場での交代勤務で製造の流れを身につけた後、ラップのフィルムを芯に巻きつけてパッケージにつめ、最終的な製品とする生産ラインの、保全作業や技術開発を担当。実際の商品として世に出る直前までの工程を担う。もし不具合のある商品が消費者の手に渡れば、苦情の声がお客様相談室へ入ってくる。その声をゼロにしたい。良い“もの”を世に出したい。森上の“ものづくり”への挑戦が始まった。

森上祥伍

誰も踏み込まなかった境地へ

製造現場では、サランラップを小巻にする設備の中で人の手が挟まれてしまう危険が生じていた。それを回避する対策が必要だったが、安全面だけを考えて設備にカバーを取り付けると、当然、作業性が悪くなる。“安全対策と作業性の両面を考慮した対策を”。入社1年目の森上に、解決が託された。
「研修で交代勤務を経たとはいえ、1年目なので専門的な設備のことはわかっていない。他の皆さんに比べたら知識や経験が足りていない状態でした」
自分のアイデアと作業をしている現場の声、机上で検討している考え。それぞれを土俵に上げると違いがある。
森上は、専門的な技術を求めて設備担当の部署の扉を叩き、話し合いを重ね、1年半かけて遂にアイデアを見つけ出した。「現場の方との意見交換でも、候補を教えてもらった。その中で、金額面や改造の規模を僕の方で検討し、最終的な設備を決定しました」。今も定期的に是正を続ける森上が指針とするのは、現場の声。「現場からの声を聞くと、もっといろんなことをやってみようと思えます」。
現場に寄り添い、より良いものづくりのためにできることを。その追求を始めた森上に、新たな境地へ踏み出すきっかけとなった課題が入社2年目にしてやってきた。
サランラップは最終製品の段階で一つひとつ検査する必要がある。フィルムにシワが入っていないか、引き出しテープがきちんと装着されているか。商品として問題ないか、オペレーターが目で確認し、撮影をしてチェックする。ただ、導入されていたカメラと検査ソフトの精度が悪く、条件の最適化ができていない状況だった。検査装置の構造や制御ロジックは設備担当の範疇で、製造課にとって未知の域。そこで森上は、カメラとソフトの知識を得るところから始め、検査装置に手を加えていった。
「人の目では集中力が続かないですし、完璧ではない。でもカメラでしっかりと不良品をとらえることで、程度の悪い不良品はゼロになりましたし、現場の労力も軽減できました。それまでは設備担当からするとカメラは正常に機能しているように思えても、製造側として良しとはできない製品が検査を通過していた。その基準を統一するのが難しくて、今までできていなかったんです」。どの状態なら世に出て良いか、逆に世に出すべきではないか。その判断次第で、消費者が抱く旭化成という会社への印象が変わる。その1本に社の評判がかかっているといっても過言ではない。入社2年目の若き森上が、良い製品の基準を新たに設けることとなった。

森上祥伍

すべては良いものを送り出すために

カメラや検査装置への実績が周囲から認められた森上の元には、新しいカメラ技術の装置の依頼が舞い込むようになっている。サランラップの箱や段ボールをチェックする装置にも、森上のカメラ技術が新たに導入されることになった。資材の検討から装置の大きさまで、一人で完成まで担当しました。これは全く新しい装置として導入されています」。
自分には何ができるのか。学生時代からずっと模索していた森上が、自分で確立させた技術。そこに至るまでには、何でもやってみよう、トライしてみようと、恐れずに伸び伸びと取り組める環境があった。「困ったことがあっても、課のみんなが助けてくれる。テーマの担当は一人で担うとしても、いつでも相談できるし見守ってくれている。厳しい上下関係のない部活のような雰囲気で、風通しがいいですし、自由度が高い。仕事が楽しいって、同級生に胸を張って話せます」。
ひと回りもふた回りも年齢の違う先輩や上司と、それぞれの得意分野を手に、対等に仕事をする。すべては、より良い製品を世に送り出すために。

会社の補助制度を使って全国大会へ

学生時代、軟式テニス部で副キャプテンをしていたこともあり、鈴鹿にいながら守山工場の軟式テニス部に呼ばれ、実業団の全国大会に参加。その際は会社の交通費の補助を受け、福井県まで駆けつけた。鈴鹿では硬式テニス部とソフトボール部に所属。終業後や週末は部活動に励んでいる。
また鈴鹿製造所から徒歩10分以内に位置する、マンション借り上げタイプの寮で生活。帰宅後は自炊したり、同じ広島カープファンの同期と野球観戦を楽しんでいる。

森上祥伍